éclectic

エクレクティシム(エクレクティックであること)の定義:数々の異なる分野から最適な要素を取り入れ、これらを組み合わせて調和のとれた新しいシステムを確立する、と言う知的なメソッド。言い換えれば、いい意味での折衷主義。

エクレクティック::メンズ・ワードローブの神髄であるジャケットにフォーカスし、これを常に進化させると言う、オリジナリティのあるプロジェクト。

デザイナーと言うよりも、コンセプト・メーカー、クチュリエではないけれど、斬新なアイディアの持ち主。そんなフランク・マレーグが構想した、「エクレクティック」。彼の大胆なコンセプトとは、シーズン毎に新しいコレクションを発表するのが常のファッション・システムに迎合せず、数型を年間通じての定番として、ディテールや素材を変えた新作を提案していく方式です。アイテムは、ジャケットとコートのみ。

メンズ・ワードローブのラボラトリーとも言える「エクレクティック」では、職人による伝統的なテイラリングとモダンなハイテク繊維が出会い、エスプリのきいたデザインと着心地が共存します。クラフツマンシップとテクノロジーの調和を求めて生まれたのが、ミリ単位にまでこだわってカッティングした、シングルまたはダブル・ボタンのジャケットやピーコート、コートの一連。例えばコットンで仕立てたジャケットには、微細なパンチングが施されたマイクロ・ファイバーで裏打ちを。また、ウールのジャケットはフリースのライニングで。一方、柔軟でかつ耐久性に非常に優れたハイテク繊維「コーデュラ」を使用したアイテムも。イタリア・ヴェネト地方のアトリエで手づくりされたタイムレスでパーフェクトなピースは、すべてさりげなく贅沢で、常識や季節にとらわれず自由に着られるものです。防水性、防寒性、しなやかさ、快適さ、耐久性、通気性….。“レス・イズ・モア”に則ったクリエイションだからこそ、一点一点のクオリティ、つまり本物のよさが際立ちます。

昨年5月にオープンした「エクレクティック」ブティックは、出会いの場とも言えるでしょう。壁に投影されるのは、ポートレートの一連など、写真のスライド・ショー。最近ではパリのクリエイティブな動きの発信地である北マレに位置し、アート・ギャラリーに囲まれ、また17世紀の建物の一角と言う環境も、「エクレクティック」のコンセプトにマッチしています。大胆で、パリらしく洗練された「エクレクティック」は、メンズ・ファッションにおける新しい視点を確立し始めているのです。